2005年 09月 04日
旅の始まりは |
数年前、フィヨルドを見たい!とノルウェーのLysefjord登山を決めた。ノルウェーには有名なフィヨルドがいくつかあるが、写真で見たリーセフィヨルドの断崖絶壁が強烈なインパクトだったこと、片道3時間程度の登山で行けるということでここに決定。
船とバスを乗り継ぎ、登山口に到着。岩山を歩き、今は水が流れていない小さな滝跡をよじ登り、すれ違う下山者たちと挨拶を交わしながらひたすら進む。トレッキングスタイルの人、近所を散歩しているような軽装の人。まさに世界中の老若男女が登っている。
そして強風がふきつける断崖絶壁、プレーケストーレンに到着。水平にせりだす台のような形状からプレーケストーレン、教師の説教壇という名前がついたそう。
ガイドブックで見た写真は青空のもと、突き出した崖に登山者が腰掛けているさわやかなものだったのだが、実際は時々雨混じりの強風が吹き荒れるがけっぷち!腰かけるどころか、端に近付く途中で風に足をすくわれて深い深いフィヨルドの底に… といやな想像がもくもくわいてくる。勇敢にも腹這いに寝転んで深淵をのぞいている人々を見ながら、風に飛ばされて行くちっぽけな日本人の絵が頭から離れず、へっぴり腰で崖のなかほどをうろうろするだけに終わりました。
それでも。
強烈な体験だった。地球はでかい。人生は短い。見るべきもの、経験すべきことがまだまだたくさんある、という思いが頭ではなく腹に来た気がした。
このあと下山して、ここ数年の試行錯誤の旅を始めるきっかけとなった人に会ったのだけれど、続きは明日にします。長くなっちゃったので。
by risingsun401
| 2005-09-04 00:32
| 旅行